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難治性血液疾患に対する移植とチーム医療:
きめ細かなモニタリング医療
■移植の可能性をより広げたHLA半合致血縁移植

岡田  兵庫医科大学の移植がスタートしたのは、造血幹細胞移植の黎明期である1980年のことです。その後25年間で450例以上の症例を重ね、移植成績も伸ばしてきました。いまでは、現在行われているすべてのタイプの造血幹細胞移植を実施していますが、とくに積極的に取り組んでいるのが、従来ドナーが見つからないために移植を受けられなかった患者さんを対象にした臍帯血移植、そして小川先生が開発されたHLA半合致移植です。
 骨髄バンクを介してのHLA適合ドナーによる移植が実現するまでに病状のコントロールが難しい場合、またHLA適合ドナーが見つからないような場合、当科では主に寛解期の患者さんには臍帯血移植を、治療抵抗性の急性白血病患者さんなど非寛解例にはHLA半合致移植を施行しております。
 とくにHLA半合致移植は抗白血病効果が強いため、HLA半合致移植の実施開始以来、全国から患者さんが紹介されてくるようになり、2005年までは年間25例前後で推移していた移植件数が、2006年は10月末時点ですでに50例を超えたというのが現状です。
 造血幹細胞移植はまさにチーム医療であり、現在医師10名、看護師21名、看護補助3名が治療、そしてケアに取り組んでいます。2006年12月にはサテライト薬局が設置され、さらにチームの機能が強化されたところです。従来の方法では治療困難な症例への移植に取り組むわれわれにとって、再発やGVHDのリスク、免疫能の回復を早期に見極めるためのモニタリングと、それを担当する臨床検査技師もまた欠かせない存在となっています。


岡田昌也
岡田昌也
血液内科講師(司会)



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