造血幹細胞移植患者のリハビリテーション
| ■療養環境が整った新病棟でリハビリテーション部との連携を開始 長藤 当院の造血幹細胞移植の大きな特徴は、自家移植、同種移植どちらかに偏ることなく、それぞれの適応に応じて実施している点でしょう。最近では臍帯血移植の実施例も増え、造血幹細胞移植全般にわたって実施している状況です。2005年度の実績は、自家移植が25例、同種移植は24例で、毎週ほぼ1例ずつ何らかの移植を行っているのが現状です。 2006年3月末に新病棟が完成し、北棟11階に移植病棟が設置されました。旧病棟では、既存の病室にクラス10,000のユニットを設置した移植病室が4室のみでしたが、新病棟は病棟全体がクラス10,000となり、移植病室はすべて個室で32床と、これまでの8倍の規模となりました。造血幹細胞移植のほか、骨髄抑制が予想される造血器悪性腫瘍の化学療法や遺伝子細胞治療などの先端治療を提供していくことになります。 最近では移植成績も向上し、いかに合併症なく移植を経過させるか、また、いかに早く患者さんに退院していただけるか、ということが大きな目標となっています。これらの目標をクリアすることが患者さんのQOL向上につながるわけですが、そのためには移植前後の筋力の低下予防によるADLの確保、さらに比較的隔離された移植病室のなかで長期間過ごされる患者さんの精神的なケアが非常に重要な課題となっています。いずれの課題にとっても身体的なリハビリテーションのもつ意味が大きいことから、今回の新病棟オープンを機にリハビリテーション部との連携を強化し、病棟内での積極的なリハビリテーションへの取り組みを始めたところです。
【移植病室】移植病棟はすべてクラス10,000の個室。各個室の入り口には、手指消毒液が用意されている。
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