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疾患別にみた造血幹細胞移植-W
濾胞性リンパ腫(FL)
‐造血幹細胞移植の適応と成績‐
《病型》

 悪性リンパ腫は、新WHO病理分類ではB細胞性とT/NK細胞性に分類される。B細胞性リンパ腫は、臨床的には進行の速さにより低悪性度、中高悪性度リンパ腫に分けられる。濾胞性リンパ腫は低悪性度リンパ腫の代表的な疾患であり、わが国では全悪性リンパ腫の約10%を占め、近年増加傾向にある。組織学的には濾胞を模倣する増殖パターンが特徴的であり、強拡大あたりの大型中心芽細胞の数および中型細胞の有無でgrade1、2、3a、3bに細分類される。細胞学的には高頻度にt(14;18)(q32;q21)の染色体転座が認められる。腫瘍細胞の表面マーカーは、典型例ではCD20+、CD79a+、CD10+、CD5-、CD23-である。病期分類には、Ann ArborのCotswolds修正分類を用いる。濾胞性リンパ腫は、診断時にはすでに進行期(stageV、W)であることが多い。
 なお、濾胞性リンパ腫grade3bは、臨床的には中高悪性度リンパ腫と考えられており、以下この病型については触れない。



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